「税理士になろう!」と決意した私。早速税理士になる方法を調べたところ…、
税理士試験を受験するにはまず受検資格が必要とのこと!
受験資格は、学職・職歴・資格など様々ありますが、私は日商簿記検定1級をとることにしました。←これが1番手っ取り早いと思ったのですが、実際はそうでもなかったです。
翌日、早速予備校(当時の大栄経理学院)へ電話して、
「私でも税理士になれますか?!」と勢いあまって尋ねたのを覚えています笑
そして、およそ1年で1級合格を目指すという夢のような(今思えば鬼のような?笑)
「日商簿記3・2・1級パックコース」を申し込みました。
さてさてここから思った以上にに大変な簿記1級取得への日々が始まります。
受験資格
受験資格についてさらっと。
税理士試験の受験資格となるものは、
①学識・・・大学で規定の単位を取得した者、司法試験合格者など
②資格・・・日商簿記検定1級合格者、全経簿記検定上級合格者など
③職歴・・・規定の業務に通算2年以上従事した者など
④認定・・・個別認定を受けた者
があり(↑かなりざっくりと書いています)、このうちいずれか1つに該当することが必要とされています。
この受験資格については、令和5年度(第73回※予定)の税理士試験より、会計学に属する試験科目(簿記論・財務諸表論)のみ受験資格の制限がなくなり、だれでも受験が可能となります!
ただし、税法に属する試験科目については、これまで通り①〜④のいずれか1つの受験資格が必要となります。
簿記3級
受験資格のいずれにも該当しない私は、②の資格による受験資格を得るために簿記3級から学習を始めました。
簿記は高校生時代に少しだけ勉強したことがありました。すっかり知識は抜けていましたが、苦手意識はなかったです。
4月に授業がスタートし、6月の検定で合格を目指すスケジュールでした。
この時、私は平日フルタイムで働いていましたので、仕事帰りに週2回程度のペースで夜間クラスを受講していました。
授業を受ける→その範囲の問題を解く→間違えた問題を解き直し
直前期に入ると週末に答練授業が加わりますが、基本これを繰り返していくことで力はついていきました。
最初は簿記独特の用語や言い回しに「?」となりましたが、問題を解くうちに徐々に慣れ、
「簿記って楽しい♪」
ルンルン気分で合格まで進むことができました。
簿記3級は就職にも有利な人気資格ですので、私の通っていた夜間クラスでも20人以上の受講生がいて賑やかでした。
受講生仲間もでき、ランチやお茶して簿記のことを話すのが楽しみのひとつでした。社会人になって勉強するのって学生時代とは違って新鮮です。
そして迎えた簿記検定初受験前日。ドキドキして落ち着きませんでした。そんな時、予備校の先生が励ましのメールをくださって心が落ち着いたのを今でも覚えています。
本試験は通っていた予備校で実施されました。仲間と一緒に受験できる安心感もありいつも通りリラックスして挑めました。
簿記3級時代に知り合った講師や受験仲間が、この先の受験生活を支えてくれる存在になります。
簿記2級
6月に3級の受験を終えると、すぐに2級の授業が始まりました。
試験は11月ですので5ヶ月ほどの勉強期間です。
簿記って楽しい♪気分で突入しましたが、そう簡単にはいきませんでした。2級は商業簿記の難易度がやや上がりますし、範囲が思ったより広くなります。特に工業簿記という新しいジャンルが加わりますので、最初は戸惑いました。
講師に、
「工業簿記イメージわかないし、言葉に慣れなくて…。」と相談したら
「最初はみんなそうですよ!後半は楽しくなってくるので、それまで頑張って!」
とのこと。具体的には工業簿記の総合原価計算あたりから楽しくなってくるらしいので、とりあえずフワッとした理解でもとにかく問題を解いて前半を乗り越えました笑
疑問点は小さなことでも講師に聞くこと、次の授業までにそれまでの範囲の問題は必ず解くことだけは必ず実行していました。仲間と教え合ったりも結構していたと思います。
すると本当に後半楽しくなってきて、ますます簿記が大好きに楽しくなっていきました。
そして本試験は3級のときと同じく予備校が本試験会場でした。安心して受験することができ、無事合格。
簿記1級
いよいよラスボス!
税理士試験の受験資格となる1級へ進みました。
今思えばかなり無謀なスケジュールですが、私の申し込んだ3・2・1級パックコースは
3級を約2ヶ月
2級を約5ヶ月
1級を約7ヶ月
という期間で合格を目指すものでした。受験専念組は可能かもしれませんが仕事・家事育児をしながらの受験(特に1級)はそう簡単にはいきませんでした。
簿記1級合格までの経験は少し長くなりますので、別記事でゆっくり振り返りたいと思います。